孔子

出演・スタッフ CAST/STAFF

出演

孔丘(孔子)

声:青年期・野島裕史、壮年期・野島昭生

孔は姓、名は丘(きゅう)、字は仲尼(ちゅうじ)。孔子は古代中国で最も偉大な政治家、思想家、教育家、儒学の始祖であり、現在もなお世界で最も有名な文化人でもある。慕った弟子は3000人以上。最も尊んだのは“仁”=人に対する慈しみ、思いやり。諸国をさすらうが、紀元前479年、祖国・魯にて74年の波乱万丈の人生を終える。司馬遷(しばせん)の『史記』「孔子世家」に生涯がつづられている。

チュウ・ガンリーヤオ(朱剛日堯)

中央戯劇学院本科卒業。卒業直後にチャン・リー(張黎)監督の歴史大作「孔子」に無名の新人ながら抜擢され、孔子の15歳~73歳までの58年間を見事に演じきり注目を浴びる。

子貢

声:咲野俊介

孔子の弟子の中でも特に優秀とされる“孔門十哲"の一人。弁舌に優れ、その外交手腕は超一流、彼が出て行けば国と国の戦争も必ず収まると言われた。財力と商才にも恵まれ、孔子一門の屋台骨とも呼べる存在。師の没後は、一人で6年間その墓を守った。ドラマでも、先頭に立って孔子の生涯を書き記す事業を進め、物語の進行役を務める。

ジョウ・イーウェイ(周一圍)

海岩原作のドラマ「深牢大獄」で主役を演じ、その名を知られるようになる。2009年の浅田次郎原作、日中共同製作ドラマ「蒼穹の昴」で主役の一人、梁文秀を演じ日本でも知られるようになった。

孔叔梁

声:樋浦勉

孔子の父、魯国の将軍。両手で城門を支え激戦の中から兵士を救ったと史書に記録されている。顔徴在(がんちょうざい)と“野合"で孔子が生まれるが、これは元老や貴族に2人のことが認めらなかったことを表している。ドラマでは、孔子が生まれたのと同じ頃、戦場で命を落とし息子の顔を見ることはなかった。

ワン・シュエチー(王学圻)

緒方直人と共演した『戦場に咲く花』(2000)や中井貴一と共演した『ヘブン・アンド・アース』(2003)などで日本でも馴染み深い。ハリウッド映画『アイアンマン3』にも医師ドクター・ウー役で出演。

顔徴在

声:村井かずさ

孔子の母、斉国の官営酒蔵の奴隷だった。どんな酒でも一口飲めば、醸造年数や原料まで言い当てられる彼女は、数奇な運命をたどって孔叔梁(じきゅうざん)と巡りあい、尼丘山で孔子を産んだ。孔叔梁亡き後、平民の身分を得た顔徴在は魯の都、曲阜で酒店を開き、一人で息子を育てはじめる。

ソン・ジア(宋佳)

1980年生まれ。“80後"(80年代生まれ)の代表的な女優。ジョン・ウー監督の大作『レッドクリフ PartⅠ』(2008)、『レッドクリフ PartⅡ』(2009)で驪姫(曹操の側室)役に大抜擢された。

季札

声:大川透

呉国の皇子。王位争いが続く呉を逃れ、使者として魯にやってくるが、魯王の元には顔も出さずに、顔徴在の酒店に居つく。諸国を巡り、学識が豊かな季札は、やがて少年期の孔丘を様々に教え導く師となる。

スン・チュン(孫淳)

1956年生まれ。代表作はチェン・カイコー監督の映画『大閲兵』(1985)、チャン・イーモウ監督の『上海ルージュ』(1995)等。チャン・リー監督の『1911』(2011)では袁世凱を熱演した。

魯の襄公

声:佐々木勝彦

魯国の君主。魯は季孫(きそん)氏、叔孫(しゅくそん)氏、孟孫(もうそん)氏の三桓氏(さんかんし)が権力を握り、また財力においても、この三家に及ばなかったため、権限はほとんどなかった。話し合いや上申を受ける場で、耳栓をしているのがお約束。

ニー・ダーホン(倪大紅)

“黄金配角"(黄金役者)と呼ばれる中国を代表する名優。出演映画は『王妃の紋章』(2006)、『再生の朝に―ある裁判官の選択―』(2009)等。テレビドラマ「三国志 Three Kingdoms」では司馬懿を演じた。

スタッフ

監督:チャン・リー  脚本:チャン・ティン  特殊メイク:江川悦子